「無料でサイトを作りたい」という人にはアメーバオウンド(AmebaOwnd)がよさそうという評判を聞き、実際に複数のサイトを作成してみての評価になります。


- 新規ホームページの作成
- メンテナンス中の表示がされても問題ない
- デザインの細かなカスタマイズまで求めていない
- SNSを活用している
- ページを10ページ以上作る予定がない※10ページ以上の作成は有料
アメーバオウンド(AmebaOwnd)とは?
アメーバオウンド(AmebaOwnd)は、シンプルでおしゃれなホームページやブログを無料で作成できるサービスです。

スターバックスも、このアメーバオウンドでブログページを作成しています。

毎月アメーバオウンドの素敵なサイトを紹介する「Best Ownd」を見ると、参考になるサイトがたくさん!
アメーバオウンドのカテゴリーページでは、「美容室」「健康・美容」「店」「イベント」といった細かなジャンル毎に情報が整理されているので、さまざまな事例を見ながらサイトのイメージを高めていくことができます。
アメーバオウンドの評価できる点
実際にアメーバオウンドを使ってみると、おすすめしたい評価できる点がたくさんあります。結論として、「無料でここまでできるのは、すごい」ということ。
とにかく費用をかけずに自社ホームページを作りたいって人は、アメーバオウンドで十分かもしれません。
デザインのほとんどが画像メインの見せ方になるため、飲食店やファッション、アーティスト、ネットショップなど、写真で見せることのできる業種に向いています。

無料プランと有料プランがあり、有料プランは月額960円で年間だと9,600円と2ヵ月分お得。有料プランだと固定で作成するページ数と画像の容量が無制限で、広告が非表示になります。

メリット1.スタイリッシュでおしゃれなサイトを簡単に作れる
用意されているテーマのデザインは、基本的にシンプルでおしゃれなものばかり。

ブロックを利用して、ページに情報を追加することもできます。

追加できるブロック内容は以下のとおり。(2021年10月時点)
- テキスト
- 画像
- ビデオ
- リンク
- 区切り選
- ボタン
- 見出し
- 記事一覧
- SNS(Twitter/Instagram/Facebook)
- Amazon
- 楽天
- 地図
- HTML
Webの知識がなくても、簡単に無料で自社サイトを作成することができます。
メリット2.SNSを活用することで「更新している感」をだせる
Facebook、Instagram、Twitterの情報をページで見せることができます。
ブログ記事は時間がかかるものなので、なかなか更新できない、けれどアップしてちょこっと文章を添えるぐらいのSNSはまめに更新している・・・というところは多いもの。SNSの情報を「魅せる」だけで、更新されている感を演出することができます。

またSNSだけでなく、アメブロ、Amazon、楽天の情報も見せれるのが、嬉しいポイント!
メリット3.デザインの簡単なカスタマイズが可能
HTML記述のブロックや、CSSカスタマイズ機能があるので、知識があればメニューや見出しの背景の色を変えたり、背景画像を設定したり......というカスタマイズが可能です。

メリット4.ネットショップも簡単に無料で開設!
AmebaOwndはBASEと連携して、ネットショップも簡単に作成できます。BASEは、写真・テキスト・音楽データ等のデジタルコンテンツも販売可能な無料のネットショップカート。

Instagram販売Appで商品を簡単に連携して、Instagramの投稿から直接商品を販売することもできます。

数ある無料のネットショップカートの中でも、抜群に管理画面がわかりやすく、ネットに慣れていない人でも使いやすい設計。
通常は有料プランとなるような「定期購入機能」をはじめとしたさまざまなプラグインも無料で使えるので、なるべく費用をかけずにネットショップを使いたい人におすすめしています。

すでにBASEでネットショップを開設している場合には、アメーバオウンドの管理画面[ショップ開設]→[無料でネットショップを開設]から連携できます。

開設の先の画面で、BASEのメールアドレスとパスワードでログインして、アプリを認証します。

メリット5.独自ドメインを「無料」で設定できる
独自ドメインとは、好きなURLのこと。無料でサイトを作成できるサービスの多くは、共有ドメイン(サービスのドメイン)で、独自ドメインを設定する場合には有料プランとなります。
その点アメーバオウンドでは、無料で独自ドメインを設定することができます。

URLを独自ドメインにするメリットは、覚えてもらいやすくなり、信頼性があがること。また独自のURL=自分だけのものなので、オリジナル性が高まります。
アメーバオウンドのサービスがなくなった・・・という時や、別のサービスに変更する際にも取得したURLを使いつづけることができるため、ドメインの評価を引き継げます。

ドメインを取得する場合は、「ムームードメイン」か「お名前.com
」がおすすめ。
アメーバオウンドのサポートページでも、この2つの設定方法の説明があるので、わかりやすいかと思います。(無料で独自ドメインを利用する方法 | Ameba Ownd Help)


メリット6.Google Analytics(分析)を設定できる
Google Analyticsを設定すると、サイトの訪問数など詳しい情報を知ることができます。

アメーバオウンドでは、Googleアナリティクスだけでなく、Googleサーチコンソールも設定できます。アクセスを意識して運営したい人にとっては、これは嬉しいですね!
2020年10月14日にGoogleアナリティクスがアップデートされたため、現在のGoogleアナリティクスコードはGではじまるコードになっています。でもアメーバオウンドでは、2021年3月時点でユニバーサルアナリティクス(UAではじまるコード)のみ対応。

UAから始まるコードの発行の仕方は、こちらの記事が参考になります。
プロパティの作成でUA-から始まるトラッキングIDを発行する方法【Google Analytics 4】 | インフォコネクト株式会社
メリット7.複数人で運用管理できる
一緒にサイトを運営する人にログインのためのID・パスワードを教えることは、退職するメンバーがでたときに困るもの。
アメーバオウンドでは、ログインのためのID・パスワードを教えることなく、複数人で運用管理をすることができます。

運用メンバーを増やす際には、招待URLを発行する形になります。

アメーバオウンドのデメリット
アメーバオウンドを実際に触ってみて、デメリットと感じた点です。
デメリット1.SEOを意識してサイトを移転したい人には不向き

アメーバオウンドは、「既存サイトの評価を引き継ぎながらサイトを移転したい」という場合には不向きです。
通常、ドメインが変更になるときや、サイト構成の変更によって下層ページのURLが変更になる際などに、被リンク等の評価を引き継ぐため「htaccess」というものを使用してリダイレクト設定などを行います。
けれど、アメーバオウンドも含め無料ホームページ作成サービスの多くでは、設定を行うための「htaccess」というものが使用できません。
また既存サイトからドメインを引き継いでアメーバオウンドに移転する場合に、アメーバオウンドでは下層URLを設定できないため、既存サイトの下層URLと合わせることもできません。そのため、一時的に検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。
サイトの評価を引き継いでの移転を考えている人にとっては、大きなデメリットとなる点です。
※コメント欄で情報をいただき、2018年8月17日追記。情報、ありがとうございます!※
デメリット2.おしゃれ感をだすには写真とセンスが重要
スタイリッシュでおしゃれなデザインのテンプレートを選ぶほど、それに合った写真が重要になってきます。
テンプレートから作成すると似たり寄ったりのデザインになるため、独自性をだしてみようと背景色を変えてみて、写真をいれてみました。

一気にださくなりました・・・。WordPressのテンプレートもそうですが、おしゃれなテンプレートほど、センスが問われます。
サイトのデザインを作り込むためにはある程度の知識が必要になってくるので、シンプルに写真でオシャレ感をだしたい人向けかなと思います。
デメリット3.アメーバオウンドのシステムに依存する
アメーバオウンドのシステムに依存するため、メンテナンスや不具合などでサイトが表示されない、触れない等が発生します。

メンテナンスは基本的に深夜に行われることが多く、不具合も頻繁に起こるものではないため、大規模なネットショップなど売上に直結しない場合には問題ないかもしれません。
デメリット4.無料プランではアメーバオウンドの広告が入る
無料サービスの宿命ですが、アメーバオウンドの広告が、左上・右上・ページの一番下に入ります。とはいえ、あまり目立たないデザインなのが救い。

有料のプレミアムプランでは、広告を外すことができます。
デメリット5.ブログを活用していきたい場合は有料プランを検討
無料プランは、画像ストレージ 1024MBです。1024MBは1GB。
私がスマホで撮影した写真は1.5MBぐらいだったので、その場合は683枚ぐらいは掲載できる計算。画像サイズを小さくしたり、圧縮したりしてから写真をアップするのがおすすめです。
とはいえ、写真が充実したブログを作成していくことで、そのうち有料プランの容量になるはず。
ずっと無料で活用したい人には、ブログ用途には不向きです。
デメリット6.アメーバブログとアメーバオウンドのブログは別物
アメーバオウンドのブログと、アメブロのブログは別物です。アメーバオウンドからアメブロにも投稿できますが、アメブロからはアメーバオウンドに投稿できない仕様。
ブログは複数もつものでもないため、アメブロとアメーバオウンドのブログシステムが同じだといいなぁとも思います。
デメリット7.アメーバオウンドから引っ越しする際のデータ移行が手間暇かかりそう

ブログのインポート(取り込み)ができるのはMT形式とWXR形式で、「Livedoorブログ」「FC2ブログ」「はてなブログ」「WordPress」については動作保証がされています。
インポートの機能はあるものの、エクスポート(出力)の項目は見当たりません。
そのため、アメーバオウンドで膨大な量のコンテンツを作成した後にサイトをお引越し・・・ということになれば、コンテンツの移転作業に苦労するはず。
アメーバオウンドのアプリ版は2022年6月27日で提供終了
アメーバオウンドを更新するためのスマホアプリは、2022年6月27日(月)をもって終了しました。
スマートフォンのみで更新していた人たちにとっては、更新できなくなるという影響がでて、ログインもできなくなりました。
誰でも使えるツールほど、システムがサービス側に依存します。
心配な場合には、他のツールを検討するのも良いかもしれません。

サービスに依存したくない場合には、月額1,000円程度でサイトが作成できるWordPressがおすすめです。

アメーバオウンドよくある質問Q&A
- アメーバオウンドのスマホアプリはある?
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アメーバオウンドのアプリは、2022年6月27日(月)をもって終了となりました。理由として、PCで実装したカスタマイズをアプリにまで応えられなかったことがあげられています。
参照:Ameba Owndアプリ提供終了のお知らせ(PC版は引き続きご利用いただけます) | Ameba Ownd Blog
アメーバオウンドの評価
評価は業種や、サイトの目的によって分かれます。
名刺に記載しているサイトを見た際に、「企業としての信頼性」が重要な業種であれば、アメーバオウンドに依存しない自社サイトを用意したほうがよいでしょう。
上記項目にあげたようなデメリットはあまり気にせず、サービス内容等を知ってもらえればいいという場合には、アメーバオウンドで十分だと思います。
アメーバオウンドでサイト作成をおすすめするケース
- 新規ホームページの作成
- メンテナンス等でサイトが触れない時間が生じても問題ない
- デザインの細かなカスタマイズまで求めていない
- SEO(検索エンジン対策)に力を入れていない
- アメーバオウンドのサービスが終了したとしても、また作ればよいぐらいの考え

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