
ある日突然、Instagramにログインできなくなったり、フォロワーから「私に投票してください」と変なリンクが送られてきたり…。 それ、もしかすると乗っ取りかもしれません。
乗っ取り被害は年々増えていて、対応が遅れると、被害が広がってしまうことも。
実際にアカウントを乗っ取られた場合の対応手順や、被害を最小限に抑えるポイントをまとめました。
Instagramアカウントが乗っ取られたときの対処法
アカウントが乗っ取られると、ログインできなくなるだけでなく、フォロワーに詐欺リンクが送られるなど、さまざまな被害が広がる可能性があります。
乗っ取りの目的は、フィッシング詐欺やなりすまし、ブランドの信用失墜など。
個人アカウントでも被害に遭うことがあるため、日頃からの備えと、万が一のときの冷静な対応が大切です。
STEP1|まずはログインできるかどうかを確認する
ログインできるかどうかで、対処方法が大きく変わります。 まずはアプリやWebブラウザから、自分のアカウントにアクセスできるか確認してみてください。
- ログインできた場合:すぐにパスワードを変更し、二段階認証を設定しましょう。
- ログインできない場合:Instagram公式の復旧フォームからサポートに連絡します。
STEP2|乗っ取りが疑われるときの初動対応
アカウントが完全に乗っ取られた場合でも、すぐにできることがあります。
登録メールに届いたInstagramからの通知を確認
アカウント情報が変更されると、「メールアドレスが変更されました」などの通知が届きます。 このメールには、変更を取り消すためのリンクがついていることがあり、そこから元に戻せる場合があります。 乗っ取りに気づいたら、まずメールを確認してみましょう。
Instagram公式の復旧フォームで本人確認を申請
ログインができない場合は、Instagramの公式ヘルプページから復旧申請が可能です。 「My account was hacked(アカウントが乗っ取られました)」を選択し、登録情報を入力します。
顔写真を投稿していないアカウントの場合、本人確認の動画や画像での照合が通らず、復旧が難航することもあるため注意が必要です。
フォロワーへの被害を防ぐための「新アカウント」
自分のアカウントが乗っ取られてしまったときは、フォロワーへの注意喚起がとても大切です。 特にフォロワーが多いアカウントほど、知らないうちにDMなどで被害が広がってしまう可能性もあります。
新アカウントを作るタイミングには2つの考え方がある
「新しいアカウントを作るのって、取り戻すのを諦めたあとでは?」と感じる方もいるかもしれません。 実際には、次のような2つの判断パターンがあります。
1. 完全に諦めたあとに再スタートとして作る
ログイン情報もすべて変更され、復旧が難しいと判断した場合、元のアカウントを諦めて、新たに始める選択肢です。 この場合は、フォロワーもゼロからになりますが、安心して再出発できます。
2. 被害を広げないために一時的に作る
一方で、「まだ復旧の見込みはあるけれど、フォロワーに今すぐ注意を伝えたい」というときに、 仮の避難所として新アカウントを作ることもあります。 これは復旧できたあとに元のアカウントへ戻すことも想定した、あくまで“緊急連絡用”の対応です。
新アカウントで「本物であること」を伝える工夫
一時的にせよ、新しいアカウントを作成したら、以下のような工夫で信頼を保ちましょう。
- 旧アカウントと同じアイコン・名前を使用する
- プロフィールに「旧アカウントは現在不正アクセス中です」などと明記する
- フィードやストーリーで「怪しいDMは開かないように」と発信する
たとえば、プロフィール文にはこう書くとわかりやすいです:
※旧アカウントは第三者により不正利用されています。現在、復旧手続きを行っていますが、しばらくはこちらから発信いたします。
信頼できるフォロワーには個別DMも効果的
やり取りがあったフォロワーや親しい方には、個別にDMで知らせておくと安心です。 ただし、「なりすまし?」と疑われないように、簡潔で誠実な文面にしましょう。
こんにちは、〇〇です。 本日、旧アカウントが乗っ取られてしまいました。 DMやリンクが届いていたら絶対に開かないでください。 こちらが新アカウントです👉 @new_account 引き続きよろしくお願いします!
Instagramのサポート対応はすぐ返ってこないことも
実際のところ、Instagramのサポートは対応が遅い or 返ってこないことも多く、少し根気が必要です。
対応に時間がかかる理由と対処法
- 問い合わせを送っても自動返信がないケースもある
- 返信があっても、数日〜数週間かかることがある
- 再申請すると対応されることもあるため、1回で諦めずに送ることが大切
英語で送ると反応が早くなる場合も
「英語で送ったら返信が来た」という体験談もあるため、英語で再送してみるのもひとつの手です。
英語でInstagramに問い合わせたいときのテンプレート(コピペOK)
Subject: My Instagram account was hacked
Hello,
My Instagram account (@your_username) has been hacked and I can no longer log in.
The hacker seems to have changed my email address and password. I am unable to recover it through the normal methods.
Could you please help me recover my account?
Here is some information that may help verify my identity:
- Username: @your_username
- The original email address I used to register: your_email@example.com
- Approximate date of last login: [Month, Day, Year]
- Device used: [e.g., iPhone, Android, PC]
- Any other details: [e.g., last post content, profile photo description]
Thank you very much for your support.
I look forward to your response.
Best regards,
Your Full Name
上記テンプレートの日本語訳(参考)
内容の意味を確認したい方は、以下を参考にしてください。
件名:Instagramアカウントが乗っ取られました
こんにちは。
私のInstagramアカウント(@あなたのユーザー名)が乗っ取られてしまい、ログインできなくなっています。
ハッカーによってメールアドレスとパスワードが変更されたようで、通常の手順では復旧できません。
アカウントの復旧をお手伝いいただけますでしょうか?
以下に、本人確認に役立つかもしれない情報を記載いたします。
- ユーザー名:@あなたのユーザー名
- 登録時のメールアドレス:〇〇〇〇
- 最後にログインした日:〇月〇日ごろ
- 使用していた端末:例)iPhone、Android、PCなど
- その他の情報:例)最後に投稿した内容、プロフィール写真の特徴など
ご対応いただけますと幸いです。
ご返答をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
あなたの名前
被害を防ぐために、日頃からできるセキュリティ対策
今後、同じような被害にあわないために、今からできることをまとめておきます。
- 他サービスと同じパスワードを使わない
- 必ず二段階認証を設定する
- 不審なリンクやDMは絶対に開かない
特に、二段階認証を設定しているかどうかで、防御力は大きく変わります。 まだ設定していない方は、今すぐ確認しておきましょう。

私は複雑なパスワード+サービス由来の綴りで、同じパスワードを使わないようにしています。
まとめ|冷静に対応すれば、被害は最小限に抑えられます
Instagramの乗っ取りは、誰にでも起こりうる身近なトラブルです。 焦らずに状況を整理して、できることから一つずつ対応していきましょう。
そして、何よりも大切なのは、乗っ取られた後の行動と、周囲への周知。 「誰にも知らせたくない…」と感じるかもしれませんが、フォロワーの安全のためにも、早めのアクションが大切です。
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