「利用しているドメインがプレミアムドメインに設定されたから、更新ができないとサーバーから連絡がきた」という相談がありました。
そんな状況ある?なぜ?と調べてみた情報です。
個人的に気になり、調べて考えた結果なので、間違いがあればお知らせください
結論:トップレベルドメインはなるべく「.com」や 「.net」といった、信頼性のあるレジストリが扱っているものを選びましょう
そもそもドメインとは?
ドメインはインターネット上の住所で、世界各地の人々によって運営されている非営利法人ICANNが、ドメイン名を含めインターネットの基盤資源を世界規模で調整しています。
ドットの右の部分「.○○」をトップレベルドメイン(TLD)と呼び、TLDごとにレジストリと呼ばれる業者が管理しています。レジストリは大きく分けると2つ。
- gTLD(Generic Top Level Domain):世界共通で登録可能
- ccTLD(Country Code Top Level Domain):各国ごとに割り当てられてルールが決められている
「gTLD」で有名なのはベリサイン(Verisign)社で、たとえば「.com」「.net」はVerisign社によって管理されています。
「ccTLD」は、たとえば株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が「.jp」ドメインのレジストリです。
「gTLD」は増え続けていて、2022年3月時点で1,200を超える新gTLDが追加されています。新gTLDが「使用しているドメインがプレミアムドメインに設定」問題にも関係しているようです。
使用しているドメインがプレミアムドメインに設定?
取得したドメインがプレミアムドメインに設定されたから、使用しているサーバーで継続できない?
プレミアムドメインとは「短くて人に覚えてもらいやすいつづり」など価値の高いドメインで、取得する際にも高価格。通常、取得する際に判明するもので、途中でプレミアムドメインになるという話はこれまで聞いたことがありませんでした。
調べ続けた結果、以下のような情報を発見しました。
【プレミアムドメインの価格】
プレミアムドメイン | PSI-Japan
プレミアムドメインの価格設定仕様は、レジストリによって異なります。
・新規登録にのみ、プレミアム価格が設定されるもの。
・新規登録・更新・移管・復活に、プレミアム価格が設定されるもの。
・登録済のドメインに対して、レジストリにより新たにプレミアムドメインが設定されたもの。(更新料金が変更される場合があります)
レジストリのトップレベルドメイン(TLD)によっては独自のルール・判定基準があり、更新の際にプレミアムドメインに設定される場合があるようです。
更新料金が変更されてしまい高額になってしまえば使い続けられない、というトラブルに巻き込まれてしまうケースがあるようです。
約1,000円で購入したドメインの使用料が10万円超えになったというニュースも。
レジストリと契約を結び、直接ドメイン情報を登録可能なのがレジストラで、代理店はレジストラを通してドメインの登録・販売を行っています。
ドメインの種類を管理している上位機関であるレジストリ側がルールであるため、調整が難しいケースがほとんどのようです。
プレミアムドメインがサーバーで使用できなくなった場合の対策は?
「利用しているドメインがプレミアムドメインに設定されたから、更新ができないとサーバーから連絡がきた」場合、考えられる対策は2つ。
- ドメインを変更する
- プレミアムドメインを移管できる場所を探す
移管する場合、下記サイトのQ&Aを参考にすると国内は難しいもよう?
英語になると初心者にはハードルが高いですよね…さらに更新料も高くなるとすると…。
長く運営してドメインパワーも強いサイトでなければ、ドメインを変更するのがスムーズそうです。
ドメインを変更する際には、旧URLの評価を新URLを引き継ぐ301リダイレクトをしておきましょう。こちらのサイトの情報が参考になります。
トップレベルドメイン(TLD)は信頼あるレジストリのものを使用しましょう
「勝手にプレミアムドメインに設定された」という事例について聞いてみると、取得していたTLDは新gTLDでした。
取得したドメインの継続が難しくなり、新しく取得する場合には、JPNICサイトにてドメイン名の種類で紹介されているgTLD(新gTLD以外)なら安心かもしれません。会社や組織でなければ、基本的には「.com」や「.net」のTLDからドメインを取得するのがおすすめです。
個人的には「.com」がドットコム=どっと混む=繁盛しそうなイメージで好みです
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