エックスサーバーでメーリングリストを作り、配信テストを行ったところ”配信されていない”状況で困りました。結果として配信されていて「迷惑メールに振り分けられていた」ので、SPF設定等の覚書です。
SSL設定しているなら管理ツールはhttpsのURLでログインを
エックスサーバーでメーリングリストを作成する際は、サーバーパネルの「メーリングリスト・メールマガジン」から作成します。
メーリングリストを作成後に「管理ツールURL」が表示されますが、SSL設定している場合、URLをクリックすると次のような401エラー画面が表示されます。
401
Unauthorized
アクセスしようとしたページは表示できませんでした。
このエラーは、ページを閲覧するのにパスワード制限などの認証が必要だが、
正しく認証されなかったことを意味します。以下のような原因が考えられます。
認証のためのユーザー名とパスワードが間違っている。
この場合、表示される「管理ツールURL」のhttp://部分をhttps://に変更してアクセスすると、管理ツールにログインできるはずです。
新規メールアドレスでもGメールでは迷惑メールに振り分けられてしまった理由
メーリングリスト先に配信されない問題で試行錯誤していたのですが、一部のメールアドレスには普通に届いたとわかったため、迷惑メールフォルダーを調べてみたらちゃんと届いていました(ありがち)。
迷惑メールフォルダに振り分けられたメールの共通点は、Gメールで受信していたこと。振り分けられたメールを確認すると、アイコンが「?」表示になり、以下のようなメッセージが表示されていました。
このメールにはご注意ください
Gmail では、このメールが本当に○○@○○から送信されたものであることを確認できませんでした。
メールに含まれるリンクのクリックや添付ファイルのダウンロード、または返信に個人情報を記載することは避けてください。
Gメールは迷惑メール対策機能がしっかりしている分、「なりすましメール」と判定されてしまったのです。
「なりすましメール」と判断されないためには、”メールの配信元サーバーが偽装されたものではない”ということを証明する、「SPFレコード」を設定する必要があります。
エックスサーバーでのSPFレコード設定について
エックスサーバーのヘルプページでは、SPF設定を以下のように紹介しています。
ホスト:通常は空白で問題ありません。
種別:TXT
内容:v=spf1 +ip4:xxx.xxx.xxx.xxx ~all
優先度:変更の必要はありません。
参考サイト:DNSレコードの編集 | レンタルサーバー【エックスサーバー】
「xxx.xxx.xxx.xxx」の部分は、サーバーのIPアドレスを記入します。IPアドレスは、エックスサーバーのサーバーパネル「サーバー情報」から確認できます。
私の場合、このとおりに設定しても変わらず迷惑メールとして振り分けられました・・・。
そもそものSPF設定が間違っていないかどうかを確認する時に便利なのが、こちらのツール。SPFレコードの設定をテストできるツールです。
最初の項目は、SPFレコードが有効かどうかを確認できます。ドメインを入力して「GET SPF Record」のボタンをクリック。
有効なSPFレコードを確認できた場合には、表示される文章の中に以下の文言があります。
SPF record passed validation test with pySPF (Python SPF library)!
2つめの項目は、設定したSPFレコードの構文が間違いがないかをチェックできるもの。ドメインと設定したSPFレコードを入力し「Check SPF Record」のボタンをクリック。
構文に問題がない時には、以下の文言が表示されます。
SPF record passed validation test with pySPF (Python SPF library)!
最後の項目は、SPFレコードのテストです。IPアドレスと、メールアドレスを入力して「Test SPF Record」のボタンをクリック。
問題がない時には、以下の文言が表示されます。
Results – PASS sender SPF authorized
私の場合は、1つめと3つめで問題あり、2つめの項目はOK。つまりは設定したSPFレコードの構文に間違いはないけれど、SPFレコードが有効化されていませんでした。
SPFレコード設定テストツールでNGだった私のケース
※どこにも参考情報がなかったので設定は自己責任で※
SPFレコード設定テストツールで、そもそも有効化が確認できない状況にあるとわかったものの、何をどう設定してよいやら。
悩みながらエックスサーバーのDNSレコード一覧画面を眺めていて、ふと気づいたこと。
Aレコードの設定では、「www.hogehoge.com」「hogehoge.com」「*.hogehoge.com」3つのURLパターンが登録されている?!
そこで、ここは試しにとAレコードの設定を見習って3パターンのURLを登録したところ、SPFレコードの設定テストツールで「設定できている」ことが確認できました。
ようやくSPFレコードの設定ができたとホッとしたものの、それでも迷惑メールに振り分けられるという・・・。
SPFレコードの設定ツールでOKでも迷惑メールになってしまう時は?
SPFレコードの設定テストツールでOKなのに、変わらず迷惑メールになってしまう場合のケースとして、こちらの記事が参考になりました。
内容:v=spf1 +ip4:000.000.000.000 +a:sv++++.xserver.jp +mx ~all
参考サイト:エックスサーバー(Xserver)でSPF設定をしてみました。- WEBマーケティング@武藤
000の部分にはIPアドレス、++++の部分にはサーバー番号を入れます。(桁数は表示数と異なる場合もあります。)
参考にしてサーバー番号まで設定してみると、変わらず迷惑メールフォルダに振り分けられたとはいうものの、警告表示の色が変化し文言も変わりました。
このメールが [迷惑メール] に振り分けられた理由 以前迷惑メールと判断されたメールに類似しています。
一度、迷惑メールに振り分けられたものは、再度迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうようです。
けれど、これで新規に届ける人は迷惑メールフォルダに振り分けられないはず!メーリングリストを作成する時は、最初に十分なテストが必要だと身に染みて実感しました。。。
SPFレコードの書き方についてわかりやすいサイトがあったので、それでもうまくいかない人はこちらのサイトを参考にどうぞ。
間違いから学ぶSPFレコードの正しい書き方 : 迷惑メール対策委員会
解決するまで半日かかったので、同じように困ってる人の手助けになればと、試行錯誤した内容を備忘録として
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