可愛がっていた猫が、死期が近づいた頃に廊下の冷えた場所に行くようになりました。何度もあたたかい部屋に戻しましたが、これで正解だったのか。
調べつづけて見つけた説です。
猫が冷えた場所を求める3つの説
ネットで納得できる情報を探し続けて見つけた、3つの説です。
猫が冷えた場所に行くのは「身を守るため」説
正解を求めてネットで調べていてよく見つかった説が、”野生で過ごしていたときの本能”です。
弱肉強食の自然界では、身体が弱っている動物が真っ先に狙われます。自然の本能が強く残っている猫は、ケガや病気で体力が落ちた状態で、他の動物の攻撃対象にならないために、落ち着ける安全な場所に身を潜めます。特に暗くて気温の低い場所に行く確率が高いです。そして、動かずに体力の回復を図る。。。しかし、回復することが出来ず、隠れ家でそのまま…。
All About-猫の嘘ホント『猫は死ぬ前に姿を消す』より
ただ、自分の中ではしっくりこなかったんですよね。家族がいて、電気も消して静かな部屋。それでも猫ちゃんは落ち着ける安心な場所に感じていなかったのかなと。
猫が冷えた場所に行くのは「熱く感じているため」説
猫ちゃんが冷えた場所にいたがるのをさえぎったのは、ほんとうによかったのか。探し続けるなかで、”熱く感じている”という説がありました。
うちの病院のスタッフに人間の看護師さんがいます。彼女がいうのは「人間も体温が下がってくると、やはり熱く感じることがある」といっていました。体温の下がった人に電気毛布で、温めると「熱い。熱い」といってはねのける人がいるとか。 『石井ますみの獣医学入門 ・体温が下がると寒いところへ行く?』より
そして、”愛犬、愛猫が体温が下がっているのに、冷たいところに行けば、暖かいところに連れてきて温めてあげてくださいね。”とつづられていました。ようやく、心が落ち着いた気がしました。
この説を読んだ後、”人間も体温が下がってくると熱くなる”という話がほんとうなのか調べていて、ひとつの言葉がでてきました。「矛盾脱衣」です。
体温が一定以下に下がると、体は生命の維持のためにそれ以上の体温低下を阻止しようとして、熱生産性を高め、皮膚血管収縮によって熱放散を抑制することにより、体内から温めようとする働きが強まる。このとき、体内の温度と外部の気温(体感温度)との間で温度差が生じると、極寒の環境下にもかかわらず、まるで暑い場所にいるかのような錯覚に陥り、衣服を脱いでしまうといわれる。-Wikipedia:矛盾脱衣より
猫ちゃんが冷えた場所を求めていたのは、この「矛盾脱衣」によって、熱く感じていたのかもしれません。
エネルギーの消費を「最小限に」説
死期が近づいてくると、冷たくて暗いところに行きたがる猫ちゃん。辛くてしんどいから、はやく楽になりたいと思って、体温を下げていたのかも。そう感じていた私が、見つけた説が「エネルギーを最小限に抑えようとしている」という説。
からだの衰えた猫が家から出て行くことがあるのは、ヒトに死に姿を見せないためではなく、からだを横たえるべく薄暗くて冷たい場所を探しているのだと思います。そして、そのまま衰弱し、安らかな死を迎えるのです。
高齢猫の安らかな最期のための留意点と動物の来世/酵素カフェ
回復の見込みがなく、最後の「その時」が近づいてきたのなら。なるべく「楽」に逝かせてあげるために、あたためない方がよいのかもしれません。
愛猫に「安らかな最後」を迎えてもらうために
私なりに調べた情報の結果、回復の見込みがあるなら「温める」、そして最後の時が間近なら「涼しい場所」を確保してあげる。という答えに行き着きました。
まだうちには、4匹の猫ちゃんがいます。考え方は人それぞれですが、なるべく「安らかな最後」を迎えさせてあげたいと思います。
飼い主は猫ちゃんの気持ちがわからないからこそ、ほんとうにこれでよかったのか、苦しませずに逝かせてあげたほうがよかったのではないか。悩むものです。自分なりに納得できる内容を求めて探した情報をご紹介しました
コメント
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もぅ4日も食事を取らず、部屋に入れてもベランダに出てしまう16歳の猫がいます。
食事が取れていないのでフラフラ少し歩いては横たわりの繰り返しで、今も部屋からベランダへ出てしまいました。
何度部屋に入れても外に出たがるので、どうしたらいいのかわからずにいます。
涙が止まりません
猫ちゃんが行きたがる場所、でもその場所は心配が増す場所だったり。
どうするのが正解かわからないので、切なくて胸が痛くなりますよね・・・。
何と言って良いか言葉が見つかりませんが、大事に見守ってあげてください。