「業者」という言葉を”使ってはいけない”と注意されたことがあります。逆の立場になった時「業者」という呼称を”失礼”だと感じました。なぜ「業者」という言葉は失礼にあたるのでしょうか?
「業者」という言葉は見下した表現?
「業者」という言葉について、Wikipediaでは以下のように紹介されています。
事業者(じぎょうしゃ)とは、事業をおこなうもの。日本の国税法令等での「事業者」とは、個人事業者(個人事業主, 事業を行う個人)と法人や団体を指し、事業とは、同種の行為を反復、継続、独立して行うこと、としている。単に業者(ぎょうしゃ)ともいう。
–事業者 – Wikipedia
「業者」は”事業を営んでいる事業者や人”のことを指す言葉。
私のように、他人に指摘されたことをきっかけに疑問に思う人も多くいます。
本当に業者という言い方は見下した表現なのでしょうか?- Yahoo!知恵袋
業者?取引先? : キャリア・職場 : 発言小町 : 読売新聞
佐藤日出海氏の『産業振興を志す自治体職員のための工場訪問マニュアル』でも言及されているようです。
民間企業間で「業者」と呼ぶのは、「自社が納入について、選定の権限をもっている物品やサービスなどの事業者」のことで、自社と対等の関係ではないことが通例です。したがって、製造業では、下請の企業を「業者」と呼ぶことはありません。「取引先」とか「協力会社」とか言います。
–事業者と業者の違い天と地と-『ブログ~鵜の目鷹の目,旅の目で』より
”業者呼ばわり”という使い方もあるぐらい、”業者”という言葉は見下された表現に感じます。なぜ、そのような印象を受けるのでしょうか?
なぜ「業者」という呼び方は失礼になるのか
検索して調べた情報をまとめると、「業者という呼び方は対等の関係ではない場合に使うので失礼(自分の方が立場が上という意識)」ということになります。
ではなぜ、呼ばれた側は”見下された”という印象をもつのでしょうか?
私が感じたのは「業者」という呼び方は、”存在が感じられない冷たい言葉”だということ。
”事業を営んでいる事業者や人”のことを指す言葉が「業者」なので、そこには会社や人がいて名称があります。
対等の立場と考えるのであるのならば、「○○さん」と会社名や、担当者の名前で呼ぶはずです。
名前を使わず「業者」という言葉を使う意識に対して、名前を覚えなくてもよい存在=尊重していないと、見下された印象を受けるのかもしれません。
とはいえ、まだ会社や担当者が決まっていない場合もあります。
そういう場合には
- 「業者」という呼び捨てではなく、「業者さん」「業者様」など敬称をつける
- 「取引先」「協力会社」「○○会社(建築会社、制作会社など)」と表現を変える
という風に、”相手を尊重する表現”を意識してみるとよいと思います。
敬称をつけたとしても、事業者がいる前や文書等で「業者」という言葉は使わない方がよさそうです。
「外注」というワードも同様。自分ではそういうつもりはなくても、相手を不快にさせてしまう言葉があります。あらためて「無知は罪」だなと感じました
コメント
コメント一覧 (0件)
「業者さん」か、「○○商事さん」とか言う様に気を付けてる。
会社でも「さん」付けかな。
どうして農家だとビジネスマナーが雑に成りがちなので、気を付けてます。
”なぜ?”が気になったので追求してみた!業界によっても、マナーや常識が違ってくるので難しいよね。お仕事の調整に立つ機会が多くなっているので、お互いに気持ちよく仕事できるために何が必要かで日々頭を悩ませ中〜。